......今朝、目覚めて一番に思ったこと。
「きゃ~!遅れちゃう大変だ~~~~!!!」 ......そして数秒後。 「。。。あ、アレ?。。。きのう本番?だったんだよね。。。」 ......う~ん、今の気持ちをなんと言ったらいいのでしょう? 自分の気持ちは、今日も練習場へ向かう電車の中 イヤホンをあてて、大きなバッグを持って満員電車にゆられながら、パンパンの思いを体中につめこんでいる自分だったんです。 本当に昨日わたしたち本番の舞台に立っていたんだよね 今でも信じられない気持ちでいっぱいです。 ......この5日間を表現するのに、一体どんな言葉を使ったらうまく伝えることができるのかな? 去年の【The Wiz】に続いて、今年も私は英語芸術学校Marblesの英語ミュージカルに参加しました。 【A Chorus Line】 Directorが6年越しの念願「5日間コース」のために選んだ演目です。 この5日間、私たちは全員まさにこの作品そのものでした! BroadwayのAuditionを受けにきた様々なダンサーや役者志望の人間。 夢をつかみたい!仕事がほしい!必死になっている人間たち。 このAuditionが他のものと大きく違う点は、1つ。 ダンスなどの技術の他に、問われること。 それは「君がどんな人間なのか話してくれ。」というもの。 それぞれ生身の自分自身を見つめて語るということから始まったのです。 そこにはあるテーマが絡んできます。 ......今回この作品の出演者は、17人全員一人ひとりに「課題」が与えられました。 その課題はそれぞれ「A Chorus Line」の中の曲や別のMusicalから選ばれたNumberと密接に関係しています。 私への課題。 それは【Miss Saigon】のKim。 主人公Kimが歌うI'll give my life for you ♪ スクリプトが送られてきて、初めてこれを目にしたときは正直かなりうろたえました。 この作品は国内外で3回も観ている思い出の作品です。 作品の強烈な設定と、そのメッセージに、初めて観たときは立ち上がれないくらいの衝撃を受けました。 NYのDINNERで、当時Kimを演じていたLea Salonga が座ったというテーブルで食事をした思い出もあります。 そのLeaは、自分自身がBoat peopleだったという経歴の持ち主です。 う~ん......どうして?私なんだろう なぜ?ナゼ?なぜ?ナゼ?なぜ私? どうしてそこまで思ったのかって? それは、主人公Kimの純粋で崇高な美しい母としての感情と、実際の自分との間にはかなり隔たりがあると思ったからです。 私に歌えるの? そんな思いがグルグルグルグル頭の中を駆け巡りました。 でも、与えられた課題にはDirectorからの何かメッセージ&意味があるはず どんなに詩とメロディーを覚えても、どこかで本質的なところに向かうのを恐れている自分がいたんです。 それが...... 心の扉をノックされ、勇気をだしてパンドラボックスを少し開いたとたん........... 言葉にはとてもできない大型ハリケーンのような気持ちが心に押し寄せてきて、あふれ返り、もう本当にありえないくらいの涙の海が溢れ出し、コントロール不可能...... そのまま歌った♪I'd give my life for you. 気がついたら先生の肩で声をあげて泣いている自分がいました。 その日は、練習場を後にして、電車に乗ってから自宅にたどり着くまであとからあとから涙が溢れ出し、もう自分ではどうすることもできない状態でした。 こんなになっちゃってるなんて、自分でも信じられない。考えられない!! ......でも、嵐に身を任せて辿り着いた先にあったのは...... 予想も出来なかった、大きな大きなAffirmativeな世界でした。 自分のすべてを受け入れるということ。 自分を許してあげる、認めてあげるということ。 自分の中に閉じ込めた生の感情を体に受け止めて、きちんと感じるということ。 それが心の中にガガーンと突き刺さった瞬間! 光が心いっぱいに差し込んできました そして、それを黙って見つめてくれている、みんなの暖かいエネルギー。 ...... それが最初のStepでした。 次に与えられた課題。 それは「1つ1つの言葉を、自分の心で受け止めて考えて、口にしてみなさい」ということ。 正しい発音や語尾を歌いきることはもちろんのこと、どんな意味を今自分が口にのせているのか、心の底から考えてみなさい!ということ。 Miss SaigonのScore Bookを片手に、何度も何度も歌うけれども、言葉の持つ肌触りが伝えられない自分...... 解放しきった気持ちだけは手元にあるのに、なぜLylicsをうまく伝えられないんだろう......? もう、明日が本番だという4日目の夜 突然きました! 心にズーンと響いてきました。 わかったんです。 響いたんです。 理屈抜きに。 Kimの言葉を口にしようと思ってはダメなんだ。 私はKimという状況をかりながら、Naomiの気持ちを口にすればいいんだ。 自分の言い方で、その言葉の思いを相手に届けるということ そこが抜け落ちていたんだ!きっと。 本番前のリハーサル。 「自分の歌い方で歌おう!!」そう思いました。 作業をしながらリハを見守っていたDirectorが、いきなり立ち上がって私の正面からじっと歌を聴き、何も言わずにまた戻っていく姿が見えました。 ......そして迎えた本番! 一つ一つのシーンに、全員が今までの4日間の思いのありったけを込めて、舞台の上にいました。 「I Hope I Get It!!!」 そう!!!絶対に手に入れなくちゃ みんなで絶対に手に入れよう!!! Solo直前。 カーテンの袖で♪Chicagoの6人の歌声を聞きながら、「今の私ができる最高のLove Letterをみんなに届けたい!」そういう思いが湧き上がってきました。 一体どんな4分間だったのでしょう? どう自分で歌ったのかは、自分ではまったく覚えていません。 でも舞台の袖にひきあげたとき、頭に響いていたのは♪曲の最後に低く流れているEnding Phrases. No regret, No return, Miss SaigonのKimと自分が確かに重なって、一つの思いを歌ったんだと確信できたんです。 「愛」 この言葉、本当に深く心にしみます。 今回、この言葉が各自に与えられたテーマに形を変えて流れています。 自分を肯定する自分への愛、初恋、深く感情の絡み合った恋愛、子供への愛、友情、そして、今まで歩んできた自分の人生への愛....... この5日間、17人それぞれ自分を見つめて、等身大で人生の舞台のAuditionを受けていたのだと思います。 私にとっては、過去から今につながる自分を振り返り、再生できた貴重な貴重な時間でした。 ONE 最後にみんなで手を握り合って歌って踊ったこの曲。 手から手へとエネルギーを伝え合って、精一杯の「愛」を出し切った達成感は、ちょっと言葉にはできません 今の私は、不思議なくらい空っぽ。 でも、それがちょっと気持ちいいな。 去年の「The Wiz」でDrothyを演じることで行くことができたのは、一番大事なもののある場所でした。 そして、今年。 私は「A Chorus Line」のAuditionで、素になることで出てくる本当の思いを認めて、受け止めることができました。 だからKimの言葉を借りて、自分の心からのMessageを送ることが出来たのだと思います。 今、手元にあるカラオケ版のをかけると、私の耳に聞こえてくるのは、それぞれの課題に必死にむかって乗り越えてきた17人それぞれの歌声 みんながいたから頑張れた!!! なんだか17人の顔、一つ一つを目に浮かべるだけで、泣けてきます。 みんな素敵な時間をありがとう!! ! 心からのLoveを込めて。。。 You Will Be Who You Want To Be. You Can Choose Whatever Heaven Grants! << A Chorus Line/ Marbles 2008 >> 2008.8.20 1 ♪I hope I get it(A Chorus Line) All 2 ♪Nothing(A Chorus Line) Harumi 3 ♪Popular(Wicked) Yoshiko 4 ♪Defying Gravity (Wicked) Takae&Nobuko 5 ♪Something there(Beauty&the Beast) Nozomu&Rikako 6 ♪Cell Block Tango(Chicago) Chiho Kaeko Tomoe Tomoko Mitsuyo Yuki 7 ♪I'd give my life for you(Miss Saigon) Naomi 8 ♪Defying Gravity(Wicked) Asako&Junko 9 ♪What I did for love(A Chorus Line) Kimie&Misako 10♪One(A Chorus Line) All ★twitter ID⇒@NaomiTMLG ★一人芝居と人形展示⇒【The Moon Light Grove~月あかりの森】 ★関連サイトはコチラです↓ 英語&英会話英語で人生楽しみませう♪ 演劇・観劇・ミュージカル Thank you for coming! 屋根裏部屋にいらして頂き、ありがとうございました(^^) ポチッと以下のボタンを押していただければ、大変嬉しく思います♪ にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村
by naomint-drothy
| 2008-08-21 10:30
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